六曜社

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ドリップの技術云々よりも問題は豆。とわかってはいても、やはりこの道数十年の修さんが淹れるコーヒーはしみじみとおいしく、家で入れるそれとは決定的に何かが違う。

ご近所さんも観光客も、等しく包み込む街角の喫茶店

 ハイカラな京都の町衆がコーヒーを飲み始めたのはいつごろだったのか。京都最古といわれる喫茶店「進々堂」の開業が1930(昭和5)年。戦争で一時期途絶えたものの、昭和30年ごろにコーヒー豆が従来の半値で輸入できるようになると、全国に喫茶ブームが到来。学生の街・京都では、知の探求の場、激論を交わすサロンとして固有のカフェ文化が花開いたそう。そんな背景をもつこの街には、全国的に有名な名喫茶が多数存在しますが、「六曜社」もそのひとつ。京都に着いたらまずはここのコーヒーという遠来の客や、創業以来足を運び続ける常連で店内はいつも盛況です。店の賑わいをよそに、淡々とコーヒーをドリップするのは店主の奥野修さん。コーヒー豆の焙煎も自ら手掛けます。インド、ブラジル、タンザニアなど、産地別コーヒーが8種、また深・中深・中と焙煎度の異なる豆を少量ずつ焙煎するため、週に5、6日、勤務後に焙煎小屋で一人黙々と作業をするそうです。ところでこちらのコーヒーは自宅でも店に近い味が再現できると聞き、ドリップの技術は関係ないのか尋ねると、コーヒーメーカーを使っても(むしろ素人にはそのほうが)おいしく淹れられるとのこと。豆の品質や保存方法、ミルの性能など、おいしさを左右する要因はいくつかありますが、決め手は焙煎なのだとあらためて気付かされます。奥様が作るやさしい味のドーナツは、日に50個、土日はその倍の数が出る人気商品。ドーナツ目当ての若い女性も、熱心なコーヒーマニアも同様に温かく迎えてくれる懐の大きさが、この店の魅力でもあります。


『婦人画報』2012年8月号 別冊「京都街角グルメ」掲載

INFORMATION基本情報

店名 六曜社
店名(ひらがな) ろくようしゃ
住所 京都府京都市中京区河原町通三条下ル東側
TEL 075-221-3820
営業時間 12時〜24時(18時からバー営業)
定休日 無休
予約
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コメント デザインも秀逸なマッチ箱や包装紙も要チェック。

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COMMENTSコメント

婦人画報編集部

取材メモから

全国的に知られるコーヒーの名店。店主の奥野さんに教えを乞うた街のコーヒー好きは数知れず。

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