まるき製パン所

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「ハムロール」150円。

    キャベツの千切りとハムだけ。単純なのに、奥が深い、京都人のオメザ的調理パン

     店頭に立った途端になんともいえない懐かしさで満たされ、やさしい気持ちがこみ上げてくる。1947年の開店から変わらぬ姿で営業を続ける「まるき製パン所」は、そんな愛すべき店の一つです。町家の店舗にはショーケースではなくガラス棚。いまも対面式で客を迎えます。ずらりと並ぶ約60種類のパンのほとんどが、60年余りの道のりをこの店とともに歩んできた昭和のパン。ソーセージやポテトサラダ、あんこ、練乳クリームなど、戦後の子どもたちが憧れた具材ばかりで、嬉しくなります。ふと奧の厨房を覗くと、三角巾にエプロン姿のお母さんたちが、焼きそばを炒めたり、コロッケを揚げたり。一つ一つ丁寧に心を込めて、そんな愛情あるものづくりも、きっと昔のままなのでしょう。それらお惣菜パンのなかで一番人気を誇るのが写真のハムロール。切り目を入れたロールパンにマヨネーズを塗ってキャベツとハムを挟むだけというシンプルさ。なのに、キャベツはシャキシャキ、ほんのり甘いパンにハムの塩味がほどよくマッチして、なんともいえないおいしさです。一度食べたらやみつきになる、この味の秘訣はいったいどこにあるのでしょう。店主の木元広司さんにお聞きすると、「マヨネーズを控えめにして、切りたてのキャベツをたくさん入れるので、パンがべったりしないんでしょう。何より昼時は生産が追いつかないほど買ってくださるので、いつも出来たてを並べられるのも、おいしく食べていただける理由でしょうか」と潔い答え。毎日食べても飽きず、また食べたくなる、京都人にとってこのパンは、白ご飯のような存在なのかもしれません。


    「婦人画報」2011年7月号 別冊「京都味土産」掲載

    INFORMATION基本情報

    店名 まるき製パン所
    店名(ひらがな) まるきせいぱんじょ
    住所 京都府京都市下京区松原通堀川西入ル
    TEL 075-821-9683
    営業時間 6時30分〜20時(日曜、祝日7時〜14時)(ともに売り切れ次第終了)
    定休日 不定休
    予約
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    コメント 昔ながらの風情が残る松原京極商店街内。

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    COMMENTSコメント

    婦人画報編集部

    取材メモから

    「まるき製パン所」の数あるパンのなかでも、パラフィン紙で包まれているのは「ハムロール」だけ。

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