
アジアの風土が育んだ素材で作られる繊細な和のアイテム
野蚕(やさん)のシルクや更紗に惚れ込んだオーナーが京都の伝統的きものどころで展開する呉服商。インドのアッサム地方で香木の葉を食べて成長し、黄金の繭を紡ぐ「ムガ蚕」の繭から作られる絹や、光沢のあるクリーム色の繭を紡ぐ「タサール蚕」の絹糸など、アジア各国のさまざまな素材を使い、和装の興趣を表現しているのが特徴です。「作り手の息づかいさえも感じとれる親密な空気をもつ、手仕事の喜びを届けたい」との思いで営む貴久樹ブランドは、どのアイテムも、それが生まれるまでの物語が匂い立ってくるようで、個性を重視するきものファンから絶大な支持が。帯の刺繍や生地の質感など、ほかでは感じられない手触りやデザインが愛されています。また、柄が上品で手仕事ならではの芸が嬉しい小物も多数扱っています。写真の数寄屋袋は13,000円。
婦人画報2011年11月号「『京都の老舗』でお誂えしませんか」掲載
INFORMATION基本情報
店名 | 貴久樹 |
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店名(ひらがな) | きくじゅ |
住所 | 京都府京都市中京区蛸薬師通室町西入ル姥柳町203 パラドール烏丸ビル5F |
TEL | 075-212-7677 |
営業時間 | 12時〜18時 |
定休日 | 土・日曜、祝日 |
予約 | 要予約 |
URL | http://www.kikuju.com/ |
コメント | 行かれる際は、必ず事前に連絡を。 |
婦人画報編集部
取材メモから
手仕事の美しさは、実物を目で見て触れて初めてわかるもの。貴久樹ブランドの製品もまた、実物を見ると惚れ惚れする魅力があります。