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編集部おすすめの京都

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京都ノートルダム女子大学教授が選ぶ

由緒正しき京紅葉の名所

主に平安朝の衣食住を専門に研究している、京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部教授の鳥居本幸代さんに、由緒正しき紅葉の穴場をご案内いただきました。

  

[京都の紅葉情報 総集編はこちら]

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神護寺  

京都でいちばん最初に楓が色づくといわれている名所

 
神護寺は、室町時代の「観楓図屏風」にも、当時の紅葉狩りの様子と併せて描かれています。屏風中央は僧侶一行の参詣姿です。多くの美術研究者たちは、酒宴を楽しむ人々は此岸、橋を渡った神護寺と愛宕社は彼岸であると解説しています。つまり、参詣しようとする僧侶たちは悟った人々で、仏の世界に近い存在ではないかということです。酒宴にふける婦女子、武士たちが「神護寺」を参詣したのかは定かではありません。「赤々と萌える紅葉もいつか枯れ果てる、人生の終焉を予期して遊楽にふけるばかりでなく、仏の道に近づくように」と諭す作者のメッセージが込められているようにも感じられますね。
 
 

2016年10月30日掲載

神護寺

紅葉に抱かれるように佇む、空海ゆかりの密教寺院

 京都市北西部に位置し、京都屈指の紅葉の名勝として親しまれる「三尾」こと高雄・槇尾・栂尾。その高雄山の中腹にある神護寺は、清滝川にかかる高雄橋から紅葉のトンネルをくぐって辿り着く、道のりも美しい古刹です。開山、和気清麻呂の私寺とされる神願寺と高雄山寺という二つの寺院が天長元年(824年)に合併し、寺号「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」、略して神護寺と改められました。空海(弘法大師)が真言密教の礎を築いた寺として高名で、東寺、高野山金剛峰寺に並ぶ真言密教の寺院です。幾度の荒廃の後に見事復興し、国宝の薬師如来像をはじめ、平安時代や鎌倉時代から伝わる寺宝を数多く保有。また、境内の一番奥にある地蔵院の庭から、素焼きの皿を投げる「かわらけ投げ」も人気。錦雲峡に向けて思いっきり皿を投げれば、厄除け効果も期待できそうです。

神護寺の詳細をみる

『婦人画報』2010年11月号 「京都 紅葉の旅」掲載 2016年10月30日掲載

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