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編集部おすすめの京都

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「京都写真」の第一人者が選んだ

座って眺める京紅葉

風景、建築、庭園など、京都を“世界一美しく”撮影し続ける「京都写真」の第一人者。「京紅葉は座って観ると格別です」という写真家の水野克比古さんに、座って眺める紅葉の穴場を教えていただきました。

 

[京都の紅葉情報 総集編はこちら]

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「詩仙堂」は、もともと詩人・石川丈山の山荘。サツキの名所としても名高く、紅葉との対比が特徴的。座敷から降りて散策するのもおすすめ。

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詩仙堂  

 この40年、春は桜、夏の祭、冬の雪景色と同様、秋になると京都中を走り回って紅葉を撮影してまいりました。毎年訪れる寺でも、その年ごとに紅葉の「当たり年」と「外れ年」があり、どうしてそうなるのかを、自分なりに考えてきました。ご存じの通り、楓が紅葉するということは、いわば「死ぬ」ということ。養分も、水分も吸い取る力の尽きたとき、青葉は紅葉し、そして枝から離れて落葉します。ですから、夏の日当たりがよく、湿度が高く、冷え込んだときの温度差が激しい「厳しい条件下」のエリアほど、早く紅葉しはじめます。「詩仙堂」の紅葉は比較的遅く、11月半ばから12月にかかるまで楽しめ、しかも50本ほどある木が少しずつ紅葉してゆくので、長期間盛りを楽しめるのが特徴です。旅の途中のひとときを畳に座して、時の推移、光の推移とともに紅葉を味わうと、「京都」に旅している醍醐味が、しみじみと感じられるでしょう。

『婦人画報』2010年11月号 「京都 紅葉の旅」掲載 2016年10月30日掲載

詩仙堂

石川丈山が晩年を過ごした風雅な山荘

 江戸初期の文人・石川丈山が、隠居所とするため自ら手掛けた山荘。正式には詩仙堂丈山寺という曹洞宗の寺で、狩野探幽の書いた「中国三十六詩仙像」を掲げることからこの名に。書院前の唐風庭園は野趣あふれる眺めで知られ、丸く刈られたサツキは連山を思わせます。詩仙の間から眺める秋の紅葉は格別の美しさですが、四季折々に美しい花木が楽しめ、丈山考案と言われる僧都(鹿おどし)の響きが風情を添えています。

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『婦人画報』2010年11月号 「京都 紅葉の旅」掲載 2016年10月30日掲載

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