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編集部おすすめの京都

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あの世界的アーティストが創造した「もてなし」を再現披露

【細見美術館】25もの床のしつらえが一堂に!杉本博司 趣味と芸術—味占郷

写真家であり、建築家であり、当代きっての古美術コレクターであり、能や人形浄瑠璃をはじめとする日本の伝統芸能のプロデュースも精力的に手がけるなど、多面的な活躍で知られる現代美術作家、杉本博司さん。杉本さんが婦人画報の連載で2年以上にわたって創造した25の床の間のしつらえを披露する展覧会「杉本博司 趣味と芸術—味占郷」が、6月19日(日)まで細見美術館で開催中です。
 
三十三間堂の千体仏を写した《仏の海》(1995)など、日本の伝統美を積極的に自身の写真作品に取り入れ、さらに自らコレクションした古美術品を自作と組み合わせたインスタレーションも試みるなど、現代美術の世界で古きものに新たな生命を注ぎ続けてきた杉本さん。京都における初の大規模な個展となる本展では、現代美術のスーパースターが日本の伝統的な美術鑑賞の場である「床」を舞台に創造した「もてなし」の真髄を堪能できます。

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「阿古陀形兜」 南北朝時代 / 「夏草」 2015年 須田悦弘 撮影:杉本博司

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取り合わせに華を添える、須田悦弘さんの作品  

細見美術館館長の細見良行さんと女優の鶴田真由さんを招いた回のしつらえには、南北朝時代に作られた兜が登場。金銅透かし彫りの鍬形装飾には緑青がふき、内張りの金箔がところどころ剥がれた本体には鉄錆が浮いています。題して「つわものどもが夢のあと」。野ざらしになった兜からのびる夏草は、じつは現代美術作家の須田悦弘さんによる彫刻作品です。ミュージアムピース級の古美術の名品が用いられているだけでなく、こんなふうにちょっとしたサプライズが仕掛けられていたり、洒落が効かせてあったりするのも、杉本流の取り合わせの見どころです。

2016年04月21日掲載

2016年04月21日掲載

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