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編集部おすすめの京都

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あの世界的アーティストが創造した「もてなし」を再現披露

【細見美術館】25もの床のしつらえが一堂に!杉本博司 趣味と芸術—味占郷

写真家であり、建築家であり、当代きっての古美術コレクターであり、能や人形浄瑠璃をはじめとする日本の伝統芸能のプロデュースも精力的に手がけるなど、多面的な活躍で知られる現代美術作家、杉本博司さん。杉本さんが婦人画報の連載で2年以上にわたって創造した25の床の間のしつらえを披露する展覧会「杉本博司 趣味と芸術—味占郷」が、6月19日(日)まで細見美術館で開催中です。
 
三十三間堂の千体仏を写した《仏の海》(1995)など、日本の伝統美を積極的に自身の写真作品に取り入れ、さらに自らコレクションした古美術品を自作と組み合わせたインスタレーションも試みるなど、現代美術の世界で古きものに新たな生命を注ぎ続けてきた杉本さん。京都における初の大規模な個展となる本展では、現代美術のスーパースターが日本の伝統的な美術鑑賞の場である「床」を舞台に創造した「もてなし」の真髄を堪能できます。

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背筋解剖図(解剖学の天使)ジャック・ゴーティエ・ダコティ 『筋肉解剖学完全版』1745−1748年 古瀬戸水注 鎌倉時代 撮影:蛭子 真

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「趣味」の蒐集品から生まれる「芸術」とは?  

婦人画報の連載「”謎の割烹” 味占郷」において、杉本さんが各界の著名人をもてなすためにしつらえた25の床飾りが勢揃い。25組のゲストをインスピレーションソースに掛軸と置物を選んで構成したもので、平安から江戸時代の古物を中心に、西洋伝来の品々、昭和の珍品をも含む”杉本コレクション”が用いられています。たとえばこちらは、女優の寺島しのぶさんご夫妻を招いた回の床。17世紀の西洋版画を自ら軸装した《レンブラント天使来迎図》の傍らに配されたのは、江戸時代初期の《織部燭台》。杉本さんが「趣味」として蒐集した古今の名品・珍品を自由闊達に組み合わせることで生み出した新たな「芸術」は、見る者の意表を突きます。

2016年04月21日掲載

2016年04月21日掲載

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