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編集部おすすめの京都

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神秘の世界と絶景に出合う

オリンピアン・上村愛子さんが挑戦! 比叡山、標高800メートルの聖地トレイル

東山、北山、西山と、三方を山に囲まれた京都の街。その山中に整備されたトレッキングルートがあるのをご存じでしょうか?「京都一周トレイル」と名付けられた全長132キロのコースは、初心者でも絶景を楽しみながら無理なく歩けることで人気です。今回ご紹介するのは、比叡山延暦寺の三塔を巡る約10キロのコース。京都に住む人々にとって、守り神のような存在として親しまれる比叡山を、元女子モーグル日本代表の上村愛子さんが体験します。

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正面、南西には京都御所を望む絶景が広がる。

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比叡山トレイルを終えて /上村 愛子  

聖地に向かう心も整えてくれる、トレイルの効果
長野県の白馬村で育ち、これまでもトレーニングを含め、多くの山に登ってきましたが、選手時代は山を愉しみながらゆっくり歩くということはほとんどできませんでした。
 
たとえば夏によく登っていたカナダのウィスラー。美しい山なのですが、意識が向くのは心拍数とか筋肉の状態など体のことばかり。その時々の山の状態に目を向けるゆとりは残念ながらもてませんでした。今回、久しぶりに山に行き、比叡山という初めての地でトレイルに挑戦しましたが、こんなに純粋に山の空気を愉しめたのはいつ以来だろうと思ったほど新鮮な体験でした。この道を歩いてみて最初に思ったのは、なんて歩きやすい道だろうということ。約10キロ、2万歩を歩きましたが、足が痛くなったり疲れたりすることなく、最後まで快適に歩けました。比叡山は標高700~800メートルありますが、京都の山々の標高は、平均すると約500~600メートルだとか。なだらかで足にやさしい道が多く、こうしたトレイルに適していると感じました。
 
山全体が延暦寺の境内で、道を歩いた先にお寺があり、そのままお参りできるのも比叡山トレイルの魅力。山の中を歩いていると、次第に雑念が払われ、心が浄化されてきます。お参りに向かう心構えが自然とできるのです。鳥の声に混ざってお寺の鐘が聞こえたり、風に乗ってお香の香りが漂ってきたり。そんな風情にも心摑まれました。京都に来るたびにまた山に登りたくなるような気がします。
 
>> 「比叡山を巡る聖地トレイル」5時間プランのコース詳細は次のページへ
 

モーグル_tate

傾斜のある下り斜面では、
お得意のこんなポーズも!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
うえむらあいこ●元女子モーグル日本代表。2007~'08年シーズン、W杯5連勝で日本モーグル界初となる種目別年間優勝を達成。'08年度紫綬褒章受章。オリンピックは5大会連続入賞。'14年ソチ五輪で4位入賞を果たしたのち引退。現在はメディア出演などで活躍する。
 
 

2016年07月07日掲載

撮影/森山雅智 スタイリング/富田育子 ヘア&メイク/たかはしせいじ 協力/京都一周トレイル会 『婦人画報』2016年8月号「感動の京都」掲載 2016年07月07日掲載

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