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編集部おすすめの京都

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京の深淵と日常に誘われて

ピエール・アルディ、京都『陰翳礼讃』の旅

京都を訪れるのは15年ぶり、2度目というシューズデザイナーのピエール・アルディ。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』をテーマに京都を歩いた、非日常でディープな一日を追う。

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壁や建具などに青貝をちりばめた「青貝の間」は異国情緒あふれる空間。

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京の花街・島原に残る「角屋もてなしの文化美術館」へ  

花街として栄えた地にある、華やかな意匠やグラフィカルな障子の桟といった建築様式は、異国情緒あふれる空間
 
次は、島原にある「角屋(すみや)もてなしの文化美術館」を訪問。島原は、江戸時代、祇園に先駆けて花街として栄えた地で、角屋は置屋から太夫や芸妓を派遣してもらい、饗宴の場を提供する「揚屋(あげや)」建築の唯一の遺構だ。かつて谷崎もここで遊び、『陰翳礼讃』にも登場する。
 
「彼は座敷の暗さに言及し、燭台の灯りで照らされた闇から、魑魅とか妖怪が出てきそうだと述べていますが、実際は二面採光の座敷が多く、夜は蝋燭を煌々と灯していたため、昼も夜も明るいなかで宴会が開かれたのです」と理事長の中川清生さん。見どころは、扇や青貝など、各部屋で異なる華やかな意匠やグラフィカルな障子の桟といった建築様式だ。ピエールもあちこちで足を止め、「素晴らしい」と静かに見入っていた。 
 

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「青貝の間」の壁の装飾。浅葱色の壁が煤で黒く変色。 
 
 

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1641 年よりこの地で営業をスタートした「角屋」。国指定の重要文化財。 
 
 

2016年05月11日掲載

2016年05月11日掲載

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