京都豆知識

京都の納豆事情

「京都の人は納豆を食べない」「調味料として使うらしい」「でも納豆発祥の地らしい」など、さまざまな推測が飛び交う京都の納豆事情とは。

糸をひかない納豆ってどんなもの?

糸をひかない納豆というのは、おそらく「大徳寺納豆」のことでしょう。大徳寺納豆とは、北区紫野の大徳寺門前でつくられる納豆で、中国から伝来した当初は調味料として使われていたとか。塩味ですが、風味は味噌や醤に近いかもしれません。お料理やお菓子のアクセントとしてつかわれます。一方で、糸をひくほうの納豆も京都が発祥だという説があります。平安時代後期、源義家が奥州攻めの折に、馬の糧に煮豆を俵に詰めて出発したところ、途中で発酵して糸引き納豆になってしまったという説や、南北朝時代、光厳法皇が晩年を過ごした寺で、少しずつたべていた煮豆が糸を引くようになり、豆を粗末にできないと思って食べ、後に村人にも振る舞い、広まったともいわれています。京都でつくられる納豆は、どちらかというと匂いや粘りが抑えめ。豆の風味が残る納豆です。

文/中井シノブ
2013年09月27日掲載

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