写真家・田原桂一の四半世紀の軌跡がここに。「光の表象 田原桂一 光画展」

1977年、シリーズ「窓」でアルル国際写真フェスティバル新人大賞を受賞し、一躍パリの話題をさらった写真家・田原桂一。活躍の場をパリに置き、生み出された数多の作品を集めた「光の表象 田原桂一 光画展」が、何必館・京都現代美術館にて開催中です。過去のモノクロームの作品を、石灰岩、ガラス、布などに印画した作品をはじめ、プラチナプリントで焼き付けられた60余の貴重な作品も登場します。
 
 
田原桂一は京都、一乗寺に生まれ、1972年、小さな劇団の照明係として渡仏。公演後そのままパリに残って写真家を目指し、「都市」「窓」といった一連の作品群を次々に発表。以後、木村伊兵衛写真賞、ニエプス賞、シュヴァリエ文化功労賞と受賞を重ねたのち、写真だけでなく、彫刻や庭づくりなど造形的なものに制作の範囲を広げていった。それらを合わせ、パリ市立写真美術館やポンビドゥセンター、ルーヴル美術館など、フランスを中心に、世界各国の美術館、アートセンターで多くの展覧会を開催。
 
本展では、「都市」「窓」「エクラ」「ヌード」「トルソー」の5つのシリーズを中心に、作品約60点を展覧。また、石やガラス、布などに印画された作品も展示されます。 
 
 

西方の風③

石と石が響き合う空間
過去に撮影したモノクローム写真の原版を石灰岩に転写(印画)した作品が登場。大理石の空間に自然に収まる。「西方の風」 光石画 (1998年) 何必館 階段ホール

 

ルーヴル

刻々と変化する光とともに
ガラスに印画した作品。天に抜けた丸い穴を通して、作品は移ろう日の光をやさしく受け、見え方が刻々と変化する。「ルーヴルの犬 Un cien du Louvre」 (1994年) 何必館 光庭

 

都市

40年前に登場したオリジナルから
写真家として世に出した最初のシリーズ。パリの街をモノクロームで写し、プラチナプリントという古典的な手法で定着させた。 「都市 Ville」(1973年)  何必館 1階

 

窓

パリの街を茶室に置く
「都市」に続いて発表したシリーズ「窓」を2004年、布に印画したもの。茶室の脇床に置き、柔らかな障子越しの光のなかで、作品は新たな表情を見せる。「窓 Fênetres」 (1977年) 何必館 茶室

 

トルソー

彫像のシリーズを印画、額装して
さまざまな彫像(トルソー)の部分を捉えた一連のシリーズ作品から。印画したガラスと金を塗ったガラスを2枚、重ね合わせて額装したもの。「トルソー Torses」(1987年) 何必館 3階展示室 

 
 

■光の表象 田原桂一 光画展

開催日時:2016年11月4日(金)~12月25日(日)
開催時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
会場:何必館・京都現代美術館(京都府京都市東山区祇園町北側271)
料金:一般1,000円 学生800円
tel.075-525-1311
http://www.kahitsukan.or.jp/
月曜休館
 

◇作家 田原桂一によるサイン会
12月3日(土)・12月24日(土)14時~

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