私的開運スポット

【2月・京都人ひみつの京案内】寒空の下でも、熱気十分。 節分会で立春招福を願います by 山口朋子さん

立春の前日に邪気を祓い、福を呼び込む節分。京の社寺では節分会が行われ、深夜まで多くの参拝客で賑わいます。毎年、私は仕事を終えると、「壬生寺」にお参りするのがお決まりです。外を歩くと、吐息は真っ白の寒さですが、境内は露店で埋め尽くされ、熱気も最高潮。豆撒きで鬼退治をする壬生狂言『節分』を観て、素焼きの皿・炮烙に名前や願い事を墨書きして奉納するのが習わしです。また、その足で近くの「元祇園梛神社」へ。祇園祭の始まりの地とされる古社で、お焚き上げの炎の前で、厄祓いで名高いご祭神に無病息災を祈願します。
厄除けといえば「田丸弥」の花供曽も欠かせません。お釈迦様の涅槃会のお菓子で、黒糖蜜を絡めた軽いあられです。お客様をご案内する際は、紫竹の本店へ。包装を待つ間、お茶とお菓子をいただきながら、ご主人とお話させていただくのも楽しみのひとつです。

3/3

田丸弥本店「花供曽」400円。

03

 

【田丸弥本店】  

江戸創業の老舗煎餅店。旧暦2月の涅槃会に左京区・真如堂で授与される菓子「花供曽」は、黒糖を絡めた上品な浮きあられ。仏様への供物である花供御がなまり、その名が付いた。400円。
 
 
■田丸弥本店
京都市北区紫竹東高縄町5 
Tel.075-491-7371 
8時30分~17時30分
定休日:日曜、祝日、年末年始(1月1日~4日)

2016年12月21日掲載

田丸弥本店

薄焼きせんべい「白川路」が名物の、京のおせん処

昔ながらの製法にこだわる、手焼きせんべいの老舗。創業は江戸時代で、丹波で営んでいた旅籠で自家製の菓子で旅人をもてなしたのが始まりです。やがて京に拠点を移し、せんべい作りが家業になったと言います。現在の本店は大徳寺の旧境内地にあり、築90年の京町家は風情ある佇まい。遠来の旅行客には、17代目のご主人自らがお茶と菓子のおもてなしで迎えてくださいます。名物は、上品な薄焼きせんべいの「白川路」。パリパリとした歯ごたえに、黒ごま・金ごまの風味がアクセント。また、もうひとつの名物は軽く焼いた浮きあられに、沖縄産の黒糖をからめた「花供曽(はなくそ)」。めずらしい名前は、仏様へのお供えを意味する「花供御」がなまったもので、東山・真如堂では、お釈迦様が入滅された旧暦2月の涅槃会に授与される菓子として尊ばれています。軽やかな食感とやさしい甘さが絶品で、田丸弥では1年を通じて購入することも可能です。

田丸弥本店の詳細をみる

『婦人画報』2017年2月号掲載 2016年12月21日掲載

RECOMMEND

こちらもおすすめ