京のお正月支度

【1月・京都人ひみつの京案内】古からの習わしを慶び、“おなじみ”をそろえます by 梶 裕子さん

京都のお正月は、根引き松を門に飾るのが慣わし。文字通り根が付いた松で和紙を巻いて水引をかけた松が、暮れになると「花政」などの生花店に並びます。京都では“根付く”という意味でも好まれていますが、その起源は平安時代に遡るそうで、『源氏物語』にも描かれており、新年最初の子の日に野で若菜を摘み、常緑の小松を根から引き抜いて長寿を祈ったとか。そんな千年前の風習が今も暮らしに息づいています。また、宮中ゆかりのお菓子、花びら餅もお正月には欠かせません。ふわふわの羽二重餠が独特の「聚洸」はお気に入りの一つ。きものでのご挨拶回りが多くなる松の内だから「松栄堂」の塗香も忘れずに。浄い香りに、いっそう心が引き締まります。

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【花政】根引き松  

1861(文久元)年創業の花店。和花や山野草を豊富に揃え、老舗旅館や料亭からの信頼も厚い。歳神様を迎える根引き松は一対2,500円。玄関の右に雄松、左に雌松を飾る。
 
■花政
京都市中京区河原町通三条上ル東入ル恵比須町443 
Tel:075-231-2621 
9時~19時30分
無休(正月三が日を除く)

2016年11月22日掲載

花政

暮らしを風情豊かに彩る、江戸期創業の老舗花店

 「花政」は1861(文久元)年創業という老舗中の老舗の花店。発祥の地は伏見で、当時は高瀬川を舟で上り、市内の神社仏閣に花を納めていたといいます。河原町三条の店舗では、和花、山野草などを豊富に取り揃えており、和洋のテイストを取り入れたアレンジメント、小さな庭を思わせる鉢物、粋でモダンな花束にデザイン。京都の老舗旅館や料亭などの装花も数多く対応しています。京都の伝統的なお正月用の花もここにお願いすれば安心。写真の、京都の昔ながらの松飾り「根引きの松」は一対2,100円。

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『婦人画報』2017年1月号掲載 2016年11月22日掲載

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