超穴場の紅葉

【11月・ひみつの京案内】混雑必至の秋は、知る人ぞ知る、静かな名刹へ by 山口朋子さん

錦秋の京都で、私たちタクシー会社が得意とするのは、小回りを利かせた紅葉の秘所へのご案内です。有名観光地から一歩路地に入るだけで、静寂な寺社に出合えることも多い京都。苔寺や地蔵院に近い西京区の「浄住寺」もそのひとつで、趣ある参道を包み込むように色づくもみじや楓のアーチが見事です。 
 
11月初旬、「紅葉をいち早く見たい」という方には、嵐山から山ひとつ越えた亀岡がおすすめです。なかでも、湯の花温泉に向かう途中にある「神蔵寺」は、約200本のもみじが色づく風光明媚な山寺。樹齢約400年のいろはもみじの巨木が圧巻で、ライトアップで闇夜に浮かび上がる姿も幻想的です。
 
人気の嵯峨野からもとっておきを。藤原定家が百人一首を撰した山荘跡と伝わる「厭離庵」は、毎年秋のみ公開される小さな寺院です。草庵風の茶室のある書院庭園が深紅一色に染まる姿は絶景。晩秋の“散りもみじの絨毯”も見逃せません。

『婦人画報』2018年11月号 2018年10月05日掲載

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