祇園祭の本当の楽しみ方

【7月・ひみつの京案内】祇園祭の真骨頂は、勇壮な神輿渡御です by 今西善也さん

7月を通して行われる八坂神社の祭礼・祇園祭。華麗な山鉾巡行が有名ですが、祭の真の中心は神輿渡御(みこしとぎょ)の神事です。「ホイット、ホイット」のかけ声と共に、神様を乗せた三基の神輿が街を巡って厄を祓い一年の平穏無事を祈るお祭りです。神社のお膝元、祇園に生まれ育った私は、幼いころはその勇壮な姿に憧れたもの。いまは氏子組織「宮本組」の一員として、身が引き締まる思いで神事にご奉仕しています。
 
鴨川の御神水で神輿をお清めする7月10日夜の「神輿洗式」は、特に重要な神事の一つ。道を清める5メートルの大松明の炎は大迫力です。17日の「神幸祭」では、神輿は氏子地域を巡り、四条寺町の御旅所へ。じつは、当日朝に行われる山鉾巡行は、元々、この神輿が通る道を清めるための儀式とも言われています。祭が最高潮を迎えるのは、神輿が八坂神社へ還る24日夜の「還幸祭」。境内は深夜まで熱気と興奮に包まれます。

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三基の神輿が八坂神社の石段下に集い、神々しい雰囲気に。

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神幸祭   

八坂神社の御神霊を乗せた三基の神輿が、「ホイット、ホイット」のかけ声とともに氏子地域を巡ったあと、四条寺町の御旅所に渡る神事。出発前に神輿三基が、八坂神社の西楼門の石段下に集い、いっせいに「差し上げ」を行う様子は圧巻。神輿は還幸祭までの7日間御旅所に鎮座することで、街の厄災を祓い、安寧をもたらすと伝えられる。花街の芸舞妓による「無言詣り」などの風習も。7月17日夕刻から、八坂神社の門前~祇園一帯にて。
 

2018年06月05日掲載

『婦人画報』2018年7月号 2018年06月05日掲載

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