次代による新展開

【5月・ひみつの京案内】伝統の世界を次代へつなぐ攻守のバランスが素晴らしい! by 小堀周一郎さん

小回りのきく京の土地柄か、伝統に携わる同世代の職人と出会い、意見交換する機会も多いもの。そのたびに新しい刺激をもらっています。  
 
仕事上交流が深い料理人の中でも、注目の30代が「実伶」の中尾雄三さん。茶懐石や割烹仕込みの和食に、すっぽんラーメン、柑橘の天ぷらなど、独創的な料理を織り交ぜた意欲的なメニュー構成が見事です。また、上七軒「knot café」のチョコレートきんとんを手がけ話題なのが、西陣の京菓子司「塩芳軒」。歴史ある店を変えずに守る一方、豊かな感性でコーヒーに合う和菓子作りに挑まれている点に共感します。
 
衣や住の世界で注目しているのが、伝統的な結びの意匠をバッグやインテリアに生かしている「ふさとひも 宮本」の宮本武史さん。すべてを刷新するのではなく、一歩ずつ小さな変化を紡いでいる点が素晴らしい。長期的な視野で伝統を見ているからこその“挑戦”だと思います。

2018年5月号 2018年04月02日掲載

RECOMMEND

こちらもおすすめ