京のクラシック・ケーキ

【3月・ひみつの京案内】少女時代の思い出が蘇る愛しの定番スウィーツ by 井上安寿子さん

お団子に季節の生菓子……甘いものに目がない私ですが、ショートケーキやゼリーのようなクラシックな洋菓子も、祇園町で幼い頃から親しんできた大好きな味です。
 
その一つが、創業約80年の北大路にある「平川風月堂」のシュークリーム。以前は祇園にも店があり、母の買い物について行っては買ってもらった子ども時代いちばんのご褒美でした。粉砂糖をかけたふんわりとしたシュー生地に、バニラとラム酒が香るカスタードのバランスが絶妙で、いまも食べるたびに幸せな気分に包まれます。
 
もう一つは花見小路の新店からおすすめを。「洋菓子ぎをんさかい」の季節のフルーツロールは、親しい芸妓さんにいただいて以来、風味豊かな生地のおいしさの虜に。
 
また、特別な誕生日ケーキと言えば、寺町二条の「シェ・ラ・メール」。みずみずしい旬のフルーツを使ったマダムお手製のショートケーキは、大きくって愛らしく、心ときめく一品。どれも派手さはないけれど、どこか懐かしく、ほっとできる、愛しの定番ケーキです。

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「季節のフルーツロール」、1個430円。

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洋菓子ぎをんさかい  

大正時代のお茶屋を改装した洋菓子店。季節のフルーツロールは、2、3月がいちご。沖縄のさとうきびから作る本和香(ほんわか)糖を使った生地が果実の風味を引き立てる。1個430円。
 
洋菓子ぎをんさかい
京都市東山区祇園町南側570-122 
Tel.075-531-8878 
11時〜19時(カフェは16時30分L.O.) 
無休

2018年02月01日掲載

『婦人画報』2018年3月号掲載 2018年02月01日掲載

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