京都、夏の贈りもの

【7月・京都人ひみつの京案内】古都の夏に涼やかな時間を。by 佐々木まなびさん

日ごろよりお世話になっている方々への夏のご挨拶や、ご自宅でのホームパーティーに招いていただいた際の御礼などに、「油照り」と言われる蒸し暑い京の夏には贈りものにも、目に爽やかな涼を感じる品を選んで差し上げます。
 
甘党の方には、葛や錦玉を使った夏限定の上生菓子を。お気に入りは、「千本玉壽軒」の葛焼きです。この時季、「天の川」という銘のお菓子があり、金粉の星をちりばめ、七夕の夜空に見立てた意匠は、涼やかで幻想的。葛焼きは葛と餡を合わせたものを型に入れ、冷やし固めたあと六方に焼き目をつけるもので、口当たりのいいふるふるとした極上の食感が絶品です。
 
そして、京都ガラス作家・中村真紀さんの一輪挿しも夏に似合う品。水滴や水たまりを感じさせる有機的な形、透明感のある手吹きガラスの風合いが涼しげで、水を注いだときの光の反射や影がきれいで癒しの水辺が生まれます。また、夏と言えば扇子はいかがでしょう。今夏「裏具」のおすすめは、京扇子の「扇や 半げしょう」とコラボレートした品。細部まで美しい職人の仕立てに惚れ惚れします。

『婦人画報』2017年7月号掲載 2017年06月14日掲載

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