今週のだるまさん

渓声便是広長舌 山色豈非清浄身

日本最大級の禅寺の塔頭「妙心寺退蔵院」の副住職 松山大耕さんによる「禅語」解説。禅の教えや悟りの境地をあらわした「禅語」には、今日も明日も、心豊かに暮らすヒントが隠されています。毎週月曜日更新。

170529_seikeisunawachikorekouchouzetsu

 
 
[けいせいすなわちこれこうちょうぜつ さんしょくあにしょうじょうしんにあらざらんや]谷川のせせらぎの音が、仏様の説法である。山の緑が、そのまま仏様のお姿にほかならない。
 
 
自然から学ぶことは本当にたくさんあります。
 
例えば、毎朝の庭掃除。砂利を整えるときには低いほうから高いほうに掃かないといけません。どうしても水は高いほうから低いほうに流れるので、放っておいたらどんどん低いほうに砂が移動してしまうからです。
 
自分自身も気を抜いていたら知らぬ間に低いほうに流れていってしまう。意識的に高いほうに向かっていかねばなりません。
 
そういうことにはっと気づかせてくれるのが自然であり、そこに尊い教えがあるのです。
 
“seikeisunawachikorekouchouzetsu sansyokuanisyoujyoushinniarazanya”
The sounds of the valley stream is the eloquence of the Buddha.  Is not the form of the mountains the pure Buddha body?

まつやまだいこう●京都生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。2011年日本の禅宗を代表しヴァチカンにて前ローマ教 皇に謁見、2014年には日本の若手宗教家を代表してダライ・ラマ14世と会談し、世界のさまざまな宗教家・リーダーと交流。2014年より世界経済 フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するなど、世界を股にかけ、宗教の垣根を越えて活動中。次世代を代表する若手宗教家の一人。著書に、『大事なこと から忘れなさい ~迷える心に効く三十の禅の教え~』など。 
 
文=松山大耕 写真=伊藤 信 イラスト(だるま)=瞳堂
 

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