今週のだるまさん

灰頭土面

日本最大級の禅寺の塔頭「妙心寺退蔵院」の副住職 松山大耕さんによる「禅語」解説。禅の教えや悟りの境地をあらわした「禅語」には、今日も明日も、心豊かに暮らすヒントが隠されています。毎週月曜日更新。

kaitodomen

 
[かいとうどめん]灰まみれ、泥だらけになって働く。人が嫌がることも厭わず取り組む。その姿こそが美しい
 
会社や学校、どんな組織にあっても、予期せぬトラブルや思わぬ事故などが起こることがあります。そういう大きなピンチのとき、美辞麗句を並べることは誰でもできます。論理で固めてできない理由を語ることもできます。しかし、誰もやりたがらないような厳しい、つらい仕事を、泥にまみれ、灰をかぶって愚直にこなす。それが一番尊いことではないでしょうか。そして、そういう仕事ができる人こそが本当に信頼できる人なのです。
 
“kaitoudomen”
Ashes on his head, dirt on his face.(Be happy to wake even the dirty, difficult jobs that no one wants)
 

まつやまだいこう●京都生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。2011年日本の禅宗を代表しヴァチカンにて前ローマ教 皇に謁見、2014年には日本の若手宗教家を代表してダライ・ラマ14世と会談し、世界のさまざまな宗教家・リーダーと交流。2014年より世界経済 フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するなど、世界を股にかけ、宗教の垣根を越えて活動中。次世代を代表する若手宗教家の一人。著書に、『大事なこと から忘れなさい ~迷える心に効く三十の禅の教え~』など。
 
文=松山大耕 写真=伊藤 信 イラスト(だるま)=瞳堂
 

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